ヒゲを生やして働いた女性 [雑談ネタ#42]

19世紀の初め、イギリス、マンチェスターのある工場で、ヒゲだらけの顔の女性が働いていた。あまりにヒゲが濃いので、周囲の者はだれも女と気づかず、本人も男性名を名乗っていたという。おそらく声も男っぽかったのではないか…。

ふとしたことから、彼女が女性であることが露見し、詐欺罪で逮捕されてしまう。
当時のイギリスは男尊女卑の社会であり、工場労働者の賃金も女には男の3分の1しか支給されていなかった。
彼女の場合、夫が病気で倒れたため一家を養おうと働きに出たものの、給料が低すぎては食べていけない。そこで窮余の一策としてヒゲを生やして働きに出ることにしたのだった。


ちなみに、女性にはヒゲ(といっても産毛程度のものだが)を剃っている人もいて、なかには結婚後に妻がヒゲ剃りをしている様子を目にしてショックを受ける男性もいるらしい。