人間はまだ進化できるのか [雑談ネタ#48]

結論からいうと、人間の形質は、この先いくらか変化はあったとしても、それほど大きく変わることはなさそうだ。
というのも、進化とは、生物が自然環境の変化に適応するために自分の形質を変化させていくことなのに、人間が選んだ道は、逆に自然環境のほうを変化させようとする方向だから。
たとえば、人間は肉体的能力の限界を超えようと道具や機械を使ったり、乗り物を使って長く歩かないようにしたり、冷暖房で快適な環境をつくりだそうとする。
つまり文明が発達すればするほど進化の条件は減っていく。


進化とは必ずしも進歩ではなく、たとえ進歩できなくても、生存さえ維持できれば何も問題はないわけだ。
ところが、この進歩が一歩あやまると人間自身を滅ぼしかねない。人間の側に都合良く環境を変えようとして、これが限度を超えると自然破壊が起きる。
人間の生物学的変化は停滞しているから環境の激変には追いつけないだろう。
進化する以前に、気候変動、原子力事故、ウィルスなど、人間の存続を脅かす要因はなかなか消えない…。