醍醐味って一体どんな味? [雑談ネタ#49]

「醍醐」は仏教の言葉で、仏の最高の教えをたとえたもの。
過酷な断食修行中に倒れた釈迦を一口のヨーグルトが救ったという伝説に基づいているという説もある。

むかし乳製品には、乳味・酪味・熟酥味・生酥味・醍醐味の五味があるといわれ、醍醐味は五味のなかで最高の味という意味だったようだ。

ちなみに酪味の酪とは牛乳を煮詰めた練乳あるいはコンデンスミルクのようなもの、熟酥・生酥の酥とは酪を固形にしたバターのようなもの、そして醍醐はバターとヨーグルトの中間のようなものらしい。


醍醐味といえば、いまでは“何事にも替えられない楽しさ”のことだが、もともとはバターやヨーグルトのような味を指していた。乳牛というものが非常に高価で希少価値の高かった時代が長く続いたことも背景にあるのだろう。