世界初の缶詰の中身とは [雑談ネタ#51]

缶詰の原理が発明されたのは1804年のこと。
戦争で軍用食糧の保存に困っていたフランス政府が、携行食用に重宝するようなものはないか、と懸賞募集して一般人に呼びかけを行った。
入選作はパリの菓子職人ニコラ・アベールの考案したものだった。
ただし、口の広いビンに調理した肉、野菜、果物などを入れ、コルク栓をはめて内部の空気を抜くだけのもの。ビン詰めゆえに割れやすいという欠点があった。


いまのようなブリキ缶は、イギリス人デュランドによって1810年に発明された。
最初の商品名は'tin canister(=ブリキの缶)'。缶詰の英語canはこの略称だ。

日本で缶詰商品第一号をつくったのは、長崎の松田雅典という人物。
明治4年(1871年)にフランス人ジェリーの指導で、イワシの油漬けを缶詰にした。

戦争を契機に発明された缶詰は、その後も戦争のあるたびに生産量が増え続けた。