パチンコを輸出できない訳 [雑談ネタ#59]

日本人のレジャーの代表格だったパチンコ・パチスロ人口が大激変している。
全日遊連の調査結果によると、2016年時点で全国の組合加盟店舗数は1万店を割ったらしい。また、かつて3,000〜4,000万人いたといわれる稼働人口も、今や1,000万人以下に激減しているというデータがある。

平成の初め頃まで日本は長い間パチンコ&パチスロ王国だったが、これまで海外に輸出してうまくいったという話は聞いたことがない…なぜだろう?

まず国民性の違いが考えられる。あの小さい玉を時間を掛けて数多く出そうとする情熱は日本人特有のものらしい。


それから、 一部の公認賭博を除いて、世界のほとんどの国が掛け事を禁止していることがあげられるが、それなら賭博を一部公認している国・地域、たとえばラスベガスやモナコなどはどうだろうか。ご存知のように、こうした所にはギャンブルマシーンが無数にあり、パチンコ・パチスロが入り込む余地はなさそうだ。

日本のパチンコ・パチスロメーカーが本格的に輸出に乗り出さないのは、以上のような理由によると思われる。輸出にともなう経費やリスクを考慮に入れると、商売として成功させるのは不可能に近いだろう。
第一、輸出するためには、1台あたりの値段を日本の店舗に入れる場合の2〜4倍にしないと採算が合わなくなってしまう。

どうやらパチンコ・パチスロは日本特有のささやかなギャンブルのようだ。