きんぴらは怪力のもと!? [雑談ネタ#64]

きんぴらごぼうの“きんぴら”って何のこと? 以前から気になっていたので調べてみたところ、有名な金太郎(坂田金時)の子である金平のことらしい。

江戸時代に「金平浄瑠璃」と呼ばれた浄瑠璃の一派があった。 出し物のほとんどが金平の武勇伝だったので、この名が付いたらしい。
ここに登場する金平は怪力の剛の者で、悪者や化け物をつぎつぎに退治して武功を立てる。大道具・小道具や人形が壊れるのも構わずに荒っぽく演じたことで、金平浄瑠璃は一時大流行したようだ。


こうしたことから、金平は強いもの、丈夫なもの、立派なもののたとえとして使われるようになった。ごぼうには、もともと強精作用があるとされることから、これを食べれば金平のように強くなるというわけだ。

ちなみに、太くて荒い縞を金平縞、丈夫で破れないというので金平たび、 強い粘着力があるというので金平糊、などといった用語もある。