特許取得が生んだドラマ [雑談ネタ#82]

一攫千金を夢見る野心家たちが一度は考えるのが、特許、実用新案、意匠登録などのアイデア。これらは普段なにげなく使っているものにも数多く使われている。


あまり知られていないが、どの家庭にもある「味の素」は発明特許の商品だ。発明者は明治時代の池田菊苗という人物。昆布のだし汁を分析してグルタミン酸ソーダという旨味を発見した。このグルタミン酸ソーダを低コストで製造する方法が特許の対象となった。

それから、あのコーラの瓶も実はアイデア商品だったりする。あの独特のラインを持った瓶のスタイルを考案したのは、ルートという瓶工場の工員さんらしい。彼は当時流行していたポップ・スカートのラインを瓶のフォルムに生かすことを思いつき、意匠登録を出願。なんとそれがコカ・コーラ社に600億円という破格の値段で買い取られることに!

逆に、特許を取らなかったばかりに数千億円という金を獲得し損なった人もいる。東京でデジタル商品を販売するK氏は、LSI(大規模集積回路)の開発に成功していた。もしその時点で世界各国の特許を取っておけばK氏のもとには毎年200億から300億の特許料が入ってきたはず…残念!