名君の秘訣は食にあり!? [雑談ネタ#83]

ヨーロッパ各国の歴代王侯の肖像画を見ると、皆一様にデップリと太っている。18世紀プロイセンの名君とうたわれたフリードリヒ大王もそのひとり。肥満の原因は美食だったらしい。

フリードリヒ大王の父フリードリヒ・ウィルヘルム一世も大食漢で知られ、体重は125キロに達したといい、面白いエピソードが残っている。
40歳の時に息子とともにザクセン王国の謝肉祭祝宴に招かれ、ダンスを楽しんでいる最中、ビリビリッと音を立てて軍服が破けてしまった。胴回りは1メートル半を超えていたという。


父の醜態を目の当たりにしながら、フリードリヒ大王も食べる事には目がなく、とくに香辛料をたっぷり効かせた味付けを好んだ。コーヒーにもカラシやコショウを入れたほどで、それを毎朝7〜8杯は飲んでいた。
こうした食生活を侍医たちが見過ごすはずはなく、何度も警告したが、大王は聞き入れるどころか侍医たちを追い払ってしまう。

ブイヨンスープ、牛肉ステーキ、カツレツ、サーモン、牛のタン、グリーンピース、生ニシン、ピクルス、多彩なデザート・・・など計11品のコースに加えて飲み物はシャンパン。 これが大王75歳、死の数日前のメニューだ。美食家にとって肥満など取るに足らないことなのか…。