寒いとよくトイレに行く訳 [雑談ネタ#84]

冬になると駅のトイレが満員になるのをよく見かける。
寒いとトイレに行きたくなるのは体液の移動と関わりがあるらしい。人間の身体は寒冷時に放熱を防ごうとして、血液が末梢や皮膚から内蔵のほうへ集まってくる。寒さに内蔵が痛めつけられないようにするためだ。

人間はたとえ手や足の指を凍傷で失っても生命に別状はないが、内蔵をやられたらひとたまりもない。冬の海難事故で屈強な海の男たちが冷たい海の中であっけなく命を落とすのを見てもわかる。あれは内蔵まで冷えきってしまうからだ。


内蔵に集まってきた血液の水分は一部は細胞に入り、一部は腎臓を通って膀胱に行き、尿となる。そして、尿と一緒に体内にある塩分も排せつされるため、寒い地方の人は漬け物などしょっぱいものを好み、お茶をよく飲む傾向のあることが知られている。