有名音楽家のかつらの中身 [雑談ネタ#87]

学校の音楽室などで肖像画になっている音楽家たちの髪は、実はかつらだ。
このようなかつらは17世紀にフランスのルイ13世が装着して以来、ヨーロッパ宮廷社会に流行していったらしい。


当時のかつらには人毛のほか馬毛や羊毛が使われたらしい。こんなものを一日中かぶっていたら蒸れて仕方がなかったのではないか…。
とはいえ、薄毛やハゲなど髪の悩みは今も昔も同じ。髪に自信がない宮廷人にとっては、かつらの登場は朗報だったことだろう。

そんなわけで当時の音楽家たちの“かつらなし”の状態がどんな具合だったかは分からない。しかし例外が一つだけある。ヘンデルだけは、かつらの代わりにベレー帽をかぶった肖像画を残しているのだ。これを見る限り彼の髪はかなり薄く、ベレー帽に隠れた部分も容易に想像できてしまう。