サラブレッドの奇跡の血量 [雑談ネタ#88]

「競争馬は血で走る」といわれ、生産者はなるべく優れた雌馬と雄馬を掛け合わせようとする。しかし、たとえばアラブにサラブレッドを交配して生まれたアングロアラブを競争に用いる場合、アラブ血量が25%以下の馬ではアラブ系競争に出走できないという規定がある。


血量計算の方法は、父母のどちらかがアラブならば、その馬のアラブ血量は50%、祖父母(4頭)のいずれか1頭がアラブであれば25%、その前の代の1頭がアラブならば12.5%、また2頭以上アラブが入っていればその血量を合計して、アラブの総血量いくらと出すわけだ。

血量がとくに問題とされるのは、本来はアラブ系競争における規定からだが、アラブのかわりにサラブレッドにも同様の計算方法を用いて血量を出し、近親の度合いを表すことがある。
特定のある馬の血量を18.75%もつ馬に名馬が多い…これが「奇跡の血量」と称する説で、一時は生産界を大いに湧かせた。