コーヒーは回教徒の麻薬 [雑談ネタ#107]

コーヒーの原産地はエチオピアといわれ、14世紀頃までは豆を砕いて油で揚げて食べたり、発酵させて酒にしたりして用いたといわれる。

現在のように飲用するようになったのは15世紀以降のことで、この頃からコーヒーはアラビアの回教徒が宗教儀式用に独占的に飲みはじめた。
コーヒーの成分は一般的にはタンパク質、脂肪、炭水化物に富み、特殊成分であるカフェイン、タンニンなどが多く含まれる。
この特殊成分の効用である軽い興奮と刺激が眠気を防ぐのはよく知られているが、回教徒はこれを薬として愛飲したという。


回教の僧には、常に苦行を積み重ねて肉体をいじめることが日々の修行だった。
そして心身ともに疲労しきった彼らに襲いかかる睡魔を払いのけてくれたのが他ならぬコーヒーだった。現在のように憩いのひと時に楽しむものではなく、修行を助ける薬物だったのだ。