上位なのは王将か玉将か [雑談ネタ#112]

将棋の駒の王将は「王将」と、もう一枚は「玉将」と書かれているのをご存知だろうか? 同じ王様のはずだが、一体どこが違うのだろうか?


将棋の発祥は非常に古く、インドから中国を経て日本に伝わったものだ。もともと将、馬の上につけられたのは、玉、金、銀、柱などの珍品や宝名が冠せられたものなので、「玉将」が本来のものという説がある。
これに対して、もともとは「王将」であったのが、天に二日なしの言葉の通り、王様が二枚では不都合なので、他の一枚は「玉将」としたのだという説もある。

実際のところは「玉将」とするのが正しいらしく、「王将」と書いても「玉将」と書いても“ぎょくしょう”と呼ぶのが良いとされている。ただし、これでは王将と玉将に分かれている理由はわからない。

これには、大の将棋好きだった太閤秀吉が、敵・味方が同じ「玉」では面白くないから、もう一枚を「王」にしろ、と言ったのが起源という説もある。 
ちなみに「王将」と「玉将」の駒、対局のときには上位者が「王将」をもつことになっている。