歌舞伎に屋号がある訳 [雑談ネタ#130]

歌舞伎の屋号の始まりは江戸時代にさかのぼる。それまで非人扱いだった役者が「士農工商」の商人階級に入ることが許され、江戸市中に店を出した。
そこで店の屋号が必要となり、付けた屋号で互いに呼び合うようになった。
さらに、その役者のご贔屓筋も役者を屋号で呼ぶようになったという次第。


師弟関係にあたる親子間では同一の屋号になることが多いが、兄弟間だと異なるケースもある。歌舞伎の屋号は全部で100以上あり、その一部を以下に紹介する。

音羽屋…尾上菊五郎、尾上菊之助、尾上松也
澤瀉屋…市川猿之助
高麗屋…松本幸四郎、市川染五郎
中村屋…中村勘三郎、中村勘九郎、中村七之助
成駒屋…中村福助、中村橋之助
成田屋…市川海老蔵
播磨屋…中村吉右衛門
松嶋屋…片岡仁左衛門、片岡愛之助
山城屋…坂田藤十郎
大和屋…坂東玉三郎、坂東三津五郎
萬屋…中村獅童