生牡蠣を夏に食べない訳 [雑談ネタ#146]

イギリスでは、Rのつかない月つまりMay(5月)、June(6月)、July(7月)、August(8月)には牡蠣を食べるな、といわれているらしい。ただし牡蠣は冬の味覚を代表するものだから、冬にならないと店に並ばないが…。


牡蠣は雌雄同体といって、ひとつの個体が雄になったり雌になったりする動物だが、夏の初めに子供を生むため、冬になると栄養を蓄えはじめる。
例年3月頃にはまるまると太り、卵や精子も発達して体重の3分の1を占めるようになるので味が良くなる。

これに対して、生殖を終えた梅雨や夏の牡蠣は栄養がないので味がまずく、時期的に食中毒も起こりやすいし、暑さで鮮度も落ちるので食べないほうが良い、といわれてきたのだ。