台風のエネルギーは莫大 [雑談ネタ#191]

ひとくちに台風といっても、もちろん大小がある。
たとえば、昭和18年8月5日、関東に上陸した台風は、暴風域が半径50キロメートル程度しかなく、銚子では30メートル以上の風が吹いていたのに、東京の風は12キロメートルだけだった。
これに対し、昭和34年9月26日の伊勢湾台風の最盛時には、風速25メートル以上の区域が半径300キロメートル以上に及び、台風の直径は2,000キロメートル以上になった。


ところで台風の強さというのは不正確な表現で、台風のエネルギーというのが正確だろう。言い換えると、台風の渦巻きを作るのに必要なエネルギーだ。これは広島に落ちた原爆の1万〜10万倍に匹敵し、日本全国の世帯で1ヶ月に使用するエネルギーに相当する。

ちなみに、ひとつの台風の降雨量は200〜600億トン。国内の3,000万世帯の1年に使用する水道量の約70億トンと比べても、いかに大きいかがわかる。