なぜ花見は桜の木の下? [雑談ネタ#105]

万葉の昔には、花といえば梅だったようだ。万葉集の中で詠まれている歌は梅がはるかに多いからだ。ところが平安の頃になると、桜のほうが梅の5倍もの数、詠まれるようになってくる。

桜はほころび始めるとパッと咲くので、生命力の盛んな木とされ、これにあやかろうと、桜の木の下で酒盛りをするようになったという説が有力。
もちろん、梅の木の下で酒を飲むこともあるが、花見酒といえば、やはり桜の木の下というのが圧倒的に多い。


さらに、寒い冬の間、戸外に出ることもままならなかった庶民が、桜の開花とともに戸外遊びが可能になり、春の気分を最初に満喫できたから、と考え流のが妥当なところだろう。当時は、今とは比べ物にならないほど、娯楽的に乏しい時代だったのだから…。