この違いは、音を電波に乗せる段階での乗せ方の相違からきている。
AMでは、電波の振れ幅の大きさで乗せるのに対し、FMでは、周波数をずらす(遅らせる)ことによって乗せる方法をとっているらしい。
この方法によるメリットは、雑音が減ってダイナミックレンジ(最弱音と最強音の差)がワイドになること。その結果、音がクリアになり、ひずみが少なくなる。
そうなると、ラジオ放送は全てFMにしてしまえば良いという気がしないでもないが、ここにも一長一短ありで、FMはTV放送と同じく高い周波数で送られるため、カバーできるエリアが少ないというデメリットを持っている。
一方、AMのカバーするエリアはワイドなので、AMが全国放送であるのに対し、FMはブロック局にとどまらざるを得ないのだ。