七夕をたなばたと読む訳 [雑談ネタ#157]

織り姫が登場する七夕伝説を起源とする中国の祭りが、奈良時代に日本へ伝わったことが始まりとされる七夕祭り。

七夕は「しちせき」とも読まれるが、 日本古来の「棚機女(たなばたつめ)」の伝説では、水辺に設けられた機屋(はたや)で神様に捧げる神御衣(かみこ)を織るための機織り機のことを棚機(たなばた)と呼んだらしい。
中国の伝説と、神様に織り物を捧げる女性を信仰する日本古来の風習が重なって、七夕を「たなばた」と読むようになったそうだ。


ちなみに、七夕の短冊の五色には意味があることをご存知だろうか。
五色の短冊は中国の五行説に由来するもので、それぞれの色に「火・水・木・金・土」が割り当てられているという。
読み書きのできる人が少なかった時代、短冊に書道など習い事の上達を願う文字を書くのが習慣化したのが今の姿で、本来、願い事を書くものではなかった。