民謡の“ハァ〜♪”は何?[雑談ネタ#177]


民謡とは、日本各地で口承によって古くから受け継がれてきた歌を指す。「佐渡おけさ」や「東京音頭」などを聴いてみて分かるように、“ハァ〜♪”と出だしで威勢良く声を発する曲が多い。
民謡では詞を即興で作って歌うことが多かったため、“ハァ〜♪”の発声で時間を稼いでいる間に、歌い手が歌詞を考えていたらしい。

昔は自分の歌う節や歌詞をハッキリと大きく出し、聴衆に聞こえるように歌うことが何より大切だった。そのため民謡を歌う人の発声や声量は際立って大きいが、音楽用に声を作って歌うのではなく、基本的に地声で歌うのが特徴で、地方色を出すためにお国なまりを使う場合もあるそうだ。