東洋で生まれたトランプ [雑談ネタ#20]

トランプ(Trump)といっても米国の新大統領ではなく、カードのほうの話。トランプの発祥地としては、インド、エジプト、中国など諸説があるが、東洋で生まれたという点では一致している。

これがヨーロッパに伝わったのが12世紀頃。東洋産を原型としてタロットが生まれ、14世紀末までに現在のトランプに近いものに変化したらしい。

今のトランプの記号はタロットから来たものだ。 スペードは剣の形で王様・軍人、ハートは西洋盃の変形で僧職、クラブはこん棒の変形で農民、ダイヤは貨幣の変形で商人をそれぞれ表している。


現代のトランプが定着したのは19世紀後半のイギリス。おなじみのキングやクイーンの衣装はヘンリー8世時代のデザインになっている。

日本にトランプが入ったのは明治初期、いわゆる鹿鳴館時代。当時は“西洋カルタ”と呼ばれた。東洋で生まれたものが世界中を旅して東洋に帰ってきたわけだ。