サラブレッドの先祖とは [雑談ネタ#79]

今日のサラブレッドは、競馬という唯一の目標に向かって、優秀馬の人為的選択と飼育管理を周到な改良計画に沿って重ねてきた結果つくられたものだ。
その血統を知ることは、競馬の面白さのひとつといえるだろう。


英国では16世紀に入ってから競馬が盛んになったが、従来の土産馬では満足できなくなって、東洋から良血種を英王室に輸入するようになった。これが17〜18世紀に英国の土産馬と東洋種の交配が始まった経緯だ。

その基礎になった種雄馬は、ダーレイ・アラビアン、バイアリー・ターク、ゴドルフィン・アラビアンという三頭の東洋種馬。以降も厳正な血統登録によって改良・育成がなされてきた。
したがって、現在のあらゆるサラブレッドは3頭のいずれかを始祖としている。

なかでもダーレイ・アラビアンは、サラブレッドの改良に大きな影響を与えた。
5代目にはエクリップスという不敗の名馬が出て、さらに16代下るとネアルコという馬が出た。その産駒たちがまた世界中に優秀馬を送り出す種雄馬となっている。

日本では、ネアルコ→ナスルーラを経て、ネヴァ→セイダイ→コントライトからはテンポイント、プリンスリーギフト→テスコボーイからはキタノカチドキ、テスコガビー、トウショウボーイなどの名馬を出した例が有名だ。